日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2020年1月11日お笑いや小説で会話のセンスを磨く


先日、話し方教室ベーシックコースである受講生がスピーチをされた後、

講師「話を聞いていると、とても真面目で誠実な印象を受けますね。でも、Aさんは人からそういう風に思われたいのですか?」

Aさん「いいえ。そう見られているのはわかっていました。でも、実はもう少し面白い人だな、と思われたいんです。」

講師「そうでしょうね。そうじゃないかな、と思っていました。」

 

ユーモアのある話がしたい、と思われている方は少なからずおられると思います。

では、どうしたらユーモアのある話ができるのでしょうか。

ユーモアのある話は、当たり前ですが、何かを習ってすぐにできるものではありません。

それなりのセンスを磨いていくと同時に、面白い話し方を自分なりに習得していくことが必要です。

そのためには、落語や漫才のお笑いを見る、センスのよい小説を読む、などを習慣にするのは一つの手だと思います。



私は大学生の頃まで、自分自身、堅い、真面目な人間で面白みがないな、と思っていました。

もう少し愉快な発想ができないかなぁ、と落語を聞きはじめました。

その頃に「粗忽の釘」という落語を聞きました。

あわて者(粗忽者)が引っ越してきた長屋の柱にホウキをかけるために釘を打ちます。

しかし、長い釘を思い切り打ったので、長屋の隣の家まで釘が出てしまいました。

あわてて隣に行ってみると、仏壇に置いている観音様のおでこから釘が出ています。

隣の人は大切な観音様のおでこから釘が出ていてカンカンに怒っています。

そうした状況でこのあわて者が隣の家で、釘を見ながらこう言いました。

「こりゃ、えらいことをしてしもうた~。毎日、ここにホウキをかけに来るのは大変やなぁ。」

 

上手く伝わらないかも知れませんが、普通なら隣の人に平謝りするはずなのに、このあわて者は悠然と、明日からホウキをここにどうやってかけに来るか心配しているのです。

私はこれを聞いた時に、ああ、私もこういう人と少し違うことが言えるセンスを持ちたい、と心から思いました。

それから意識して落語を聞くようになりました。

 

また、会話にセンスがある小説を読むと、インスピレーションが湧く思いがすることがあります。

最近では、「騙し絵の牙」という小説にそれを感じました。

例えば、こんな会話がありました。

出版社に勤めている主人公の速水が、専務の相沢に呼ばれて専務室に行った時の会話です。

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「あっついな-。ロシアに住もうかなぁ」

「ご英断ですね」

「まぁ人間、やるときはやらんとな」

相沢はピシャッと扇子を閉じると「頼むで、速水」と意味ありげに頬を緩めた。(以前から指示されている)電子図書館のことだろうと思ったが

「いやぁ、私、ロシアの方はちょっと・・・」

ととぼけて見せた。

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専務も仕事の話を始める前の雑談でユーモアのある話をしていますが、速水の切り返しもウィットに富んでいます。

この小説にはこうしたやり取りが随所にあり、刺激的です。

 

これ以外にも、面白い話し方はお笑いや小説など、色々なところに転がっています。

意識的に少しでも多くそうしたものに接すれば、ユーモアのセンスも磨かれていくと考えています。
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